「今年の季節の廻りは例年より1週間から10日位早くやってくるように感じます ともすると冬の到来も早いかも知れませんねえ」
とは春日山きのこ園代表の志賀さんである。
筆者がきのこ園を訪れたのは例年の通り「やぶたけ」(ナラタケの当地方名であり、地方により、アマンダレ、モタシ、サワモタシ、ヨシタケ、ボリボリなど)が欲しくてではあったが、その日は実に大量の収穫があってゆっくり話が聞けない程であった。今や春日山きのこ園はまさに全国区であり、東京圏や関西圏はもとより遠く北海道や九州からも注文が舞い込む、ということであった。
キノコ汁で何が旨いかと言えば、すかさず「やぶたけ!」と答えるのが常であるが、見た目は決して美しいとは言えないが、その味は何とも言えず美味ではある。聞けばやぶたけでも25種類位あるというが、40日位の間順々に発生するらしいが、最盛期は9月末から10月の始めであるという。キノコはタイミングで、3日間の命であるから、行いが悪いと空足になってしまう、というのは冗談であるが運が悪い時は外れになってしまう。
きのこ園では間もなくシイタケやナメコなど長い間育てて来たキノコが収穫期を迎える。筆者の周辺でも、きのこ園を訪ねて見たいという人達が多くいることから、11月の下旬あたりに何人かで訪れたいと計画している。
紅葉が年々見事な景色を見せてくれるようになったので、訪れる人も多くなって来たという。しかも遠方からのお客様も多いというから楽しみではある。
ナラタケの群生